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『相模原 in the 80's』 第7話

「米軍基地を貫く」  文章:S.I


全長約1.5kmの公道「市道新戸相武台線」。

その内、約500mが「新戸トンネル」と呼ばれる

長いトンネルになっている。

「キャンプ座間」を東西に横断するこの道は、

米軍基地内を通る全国唯一の公道だそうです。


かつてこの地にあった陸軍士官学校のために

江戸時代から存在した道が整備されてできた歴史ある道。

戦時中~終戦にかけてどのようなドラマがあったのか、

とても気になります。


80年代後半、よく利用していました。

ひと気が無く、交通量も殆どなく、

静かで狭くて逃げ場のないこの道、

何やら只ならぬ雰囲気があります。


ある日、道の途中にある橋の上から

英語の発音がとても良いお子さまが、下を通る高校生と

雪玉を投げ合いつつ、コミュニケーションを

とっていた場面が思い出されます。

ただし「F」で始まる文章にできない言葉の応酬でしたが…。


現在は拡張工事中とのことで、

歩行者と自転車のみ通行可能です。

数十年ぶりに通ったら、

暗く長いヒンヤリとしたトンネルは、

道幅が広がり、壁などもキレイになっていました。


ゆくゆくは2車線道路になるそうですが、

交通量が増え、この雰囲気が損なわれるのは

かなり淋しいことです。


(つづく)

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