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【ハッ!見聞録】No.5

更新日:2020年3月23日

不易流行

 制作部のH.Aです。年末年始がお休みだった方々はどのような過ごし方をされたでしょうか。私は帰省のついでに想い出の地を訪れることにしました。もう何十年も前、小学生くらいの頃の私が鉄道図鑑で見て感動し、何とか行くことに成功した場所、『門司港駅』(福岡県北九州市門司区西海岸一丁目 )です。

門司港駅は、現役の駅舎で国の重要⽂化財に指定された最初の駅です

 当時、7時間以上もかかる夜行『ながさき』号に深夜乗車し、朝方に到着して駅前に立ったときの感動は今も忘れていません。子どもながらも駅舎の美しさに大変感動しました。

 なぜ今回急に訪れようと思ったかというと、6年近くも駅舎の修復工事のため外観を眺めることが出来なかったからです。2019年3月にやっとグランドオープンしたので、どのように変わったのか、また新しくなってしまい良いものが取り壊されていないかと気掛かりでした。


 駅前に立って駅舎を正面から見た第一印象は『ずいぶんスッキリしたような・・・』でした。理由はすぐに分かりました。駅舎正面の元々は車寄せのためにあった、巨大な庇が無くなっていたのです。私の頭の中ではこれも含めて、ひとつの門司港駅の体を成していたので大変な違和感を覚えました。しかしこれが大正2年創建時の本来の門司港駅(2代目の当時の門司駅)なのだそうです。


復元された貴賓室。現在は『みかど⾷堂 by NARISAWA』の個室として使えます。

 昔訪れた際にすごく重厚なものにみえた、美しい青銅の洗面台『幸運の手水鉢(ちょうずばち)』も健在でした。

旧三等待合室はスターバックスとして再利用されていました。

 門司港駅は木造建築でありながら、大空間コンコースを支えるために一部に鉄骨が使用され、さらに外壁は石貼り風にモルタルを塗った大正時代のハイブリット建築物です。


 2012年から修復を着手したということから長い時間がかかりましたが、結果として大変模範的な、歴史ある建造物の保存方法になったと思います。 五輪後に解体される予定の大正期の駅舎の原宿駅も、このような残し方を選択肢に入れて欲しかったと感じました。


 現在東京ではオリンピックに向けて様々な大規模な工事が至るところで行われていますが、五輪特需は一瞬のようなもの。その後の有効活用が出来ず、世界各国でオリンピック後の廃墟が問題視されています。意外と最近のオリンピック後でも、そうだったりします。それがSDGsの『住み続けられるまちづくりを』の目標に結び付けられていければ理想的だと思いました。




今回の旅のお供に海を越えてくれたのが、弊社でも扱っているメタルハンドルサーモボトルです。グランデサイズも入る余裕の容量で、ミルクタンクのような独特のフォルムです。

 また2019年のベストヒット商品にも選ばれるなど、今流行のちょこっと飲みのポケットサーモボトルも取り扱っております。

 エコ推進企業としての自社PR用ノベルティグッズなどに、ぜひご検討ください。

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