top of page

『相模原 in the 80's』 第5話

更新日:2020年2月28日

「Summer of 2019」 文章:S.I

「相模川」磯部の堰近辺

川沿いに道が続くこの辺りには

80年後半、学校帰り、白状すれば平日の真昼間も、

四季を通じて友人たちと通いました。


ちょっと渋めな「相模原市磯部民俗資料館」があり、

明治時代の帆掛け船の実演会や、

昔の生活用具展示を行っているそうです。


…さて今回は夏の終りのちょっぴり「ノスタルジー(?)」なお話し。


この夏、約30年ぶりに自転車で当時の道のりそのままを

「想い出の場所」へ向かいました。

あの夏の様々なシーンを思い出しながら…。

…陽射しの強さ、ゆるやかな川の流れ、

夏草の香り、喧しい蝉の声、

懐かしい友人たちの顔、

そして自転車のカゴで転げるファンタ500ml瓶…。


ワクワクドキドキしながらその場所に着くと

「…ん?フェンスが新しく…高くなってる?」

“立ち入り禁止”“死亡事故多発地域”

強烈に目に飛び込んできました。

確かに当時から事故の話しは頻繁に聞いていました。


楽しい気分に水を差されたような(川だけに)、

いっきに現実に引き戻された気がしました。

きっと以前から「立ち入り禁止」だったのでしょう。

「若気の至りで侵入しました」と言い訳しつつ、

しばらくフェンス越しに西日で輝く思い出の場所を眺めていました。

(BGM:井上陽水「少年時代」)


p.s.「立ち入り禁止」の場所には入らないように!


(つづく)

最新記事

すべて表示
bottom of page